🔽神戸物産(3038) 株価まとめ
・主力事業の業務スーパーは好調!
・再生エネルギー事業拡大中!
・会社目標値がコンセンサス予想を下回る!
▼記事内では、以下のことを紹介します。
- 神戸物産の事業内容
- 神戸物産の強みや特徴
- 成長株投資家による個人の株価予想
目次
神戸物産の株価情報は?
▼2021年1月15日のデータです。
- 株価:2,969円
- PER:40.0倍
- PBR:11.09倍
- 配当利回り:0.51%
- 時価総額:8,123億円
- 業種:卸売業
東証一部の平均PER22倍と比較すると、神戸物産のPER40倍は少し割高感はあります。
しかし、最近までPER50倍を超えていた時もある為、その時と比べると少し落ち着いてきていると感じます。
神戸物産の事業内容は?
神戸物産には3つの事業があります。
業務スーパー
食材販売の「業務スーパー」をFC展開しています。
FC比率は99%でほぼFC経営です。
売上高の8割強を稼いでいる主力事業です。
神戸クック
神戸クックは外食事業と中食事業に分かれています。
・外食事業
神戸クック・ワールドビッフェ 店舗数17
・中食事業
馳走菜(ちそうな) 店舗数25
※中食(なかしょく)とは、惣菜や弁当などの食品のことをいいます。
エコ再生エネルギー事業
太陽光発電を中心とした再生エネルギー事業を行っています。
神戸物産の特徴や強みは?
営業利益率が毎年改善!
2020年10月期の営業利益率は7.00%(実績)です。
実は2013年以降、営業利益率が毎年改善しています。
営業利益率推移 (通期)
2013年10月期:1.09%
2014年10月期:2.42%
2015年10月期:2.98%
2016年10月期:4.95%
2017年10月期:5.81%
2018年10月期:5.88%
2019年10月期:6.42%
2020年10月期:7.00%
営業利益は本業の稼ぐ力をあらわしていますので、この数値が着実に改善しているのはポイントが高いですね。
PB商品、オリジナル商品を強化中!
(出典:神戸物産 ホームページ)
業務スーパーはPB商品、オリジナル商品が強みです。
国内の自社グループ工場の数は23工場と、食品スーパーとしての所有数は日本最大級です。
また、世界約40ヵ国から直輸入する体制も有しています。
この部分だけでも、他社に負けない圧倒的な力をもっていることが分かります。
再生可能エネルギー事業を拡大中!
(出典:2020年10月期 決算説明資料)
意外に思われる方も多いと思いますが、神戸物産はエネルギー事業にも進出しています。
エネルギー事業のメインは太陽光発電になります。神戸物産全体としてみると売上比率は微々たるものですが、直近の営業利益率は10%以上の高収益なのが魅力です。
クリーンエネルギーは政府主導で進めている国策です。太陽光発電等のクリーンエネルギーはまさに追い風が吹いています。今後も太陽光発電所の新規稼働を予定していますので、楽しみな事業ですね。
神戸物産の株価推移は?
(赤文字、ラインは筆者記入)
株価は2020年12月1日に高値3,720円をつけて以降、急落中です。
急落の原因を調べたところ、12月14日に発表した来期予算(21年10月期)の内容が起因して急落していました。
コンセンサス予想に届かなかったことをネガティブに捉える投資家が多く、売りが先行しています。
21年10月期 経常利益
会社目標 :24,800,000,000円
コンセンサス予想:26,500,000,000円
ギャップ :1,700,000,000円
今後の株価ですが、3,000円が1つサポートラインになっていますので、ここを大きく割るかどうかが一つポイントになります。
もし、大きく割ってしまえば、次のサポートラインは2,600円になるので下げ幅のリスクは大きくなります。
反対に3,000円付近で跳ね返れば、サポートラインが機能していることになる為、材料次第では上値を狙っていけますね。
神戸物産の業績は?
(出典:かぶたん 金額:百万円 前年同期比:%)
2020年10月期は全て過去最高の業績結果です。
2021年10月期も過去最高を予想していますが、成長率が鈍化していることが少しマイナスポイントですね。しかし、2021年も45店舗の新規出店を目標にしていますので、成長が期待されています。
神戸物産の財務状況は?
(出典:かぶたん)
自己資本率40%以上あれば、倒産しにくいといわれていますが、神戸物産は自己資本率39%なので、ぎりぎり合格ラインを割っています。
ですが、本業で利益をしっかり稼げているので、財務についてはとくべつ問題ないと考えていいと思います。
まとめ
では、「なぜ?株価下落中!今後の株価は? 神戸物産(3038)株価分析」をまとめていきますね!
12月14日に発表した来期予算(21年10月期)の内容が起因して株価急落しています。
コンセンサス予想に届かなかったことをネガティブに捉える投資家が多く、売りが先行しました。
しかし、神戸物産の計画は保守的と感じる投資家がいるのも事実です。
上方修正や好調な月次報告を期待して、逆張りで狙うのも選択肢の1つとしてありかもしれません。
神戸物産の今後の成長に期待しましょう!
以上! ※投資の判断は自己責任になります。