🔽ベガコーポレーション(3542) 株価まとめ
・通期予想は、小幅な増収・大幅な減益。
・直近は売上成長が伸び悩んでいる。
・今年度は正念場の1年と言えそう。
▼記事内では、以下のことを紹介します。
・ベガコーポレーションの株価暴落の原因
・ベガコーポレーションの今後の株価予想
・ベガコーポレーションの業績について
目次
株価情報
🔽2021年5月20日のデータです。
- 株価:1,565円
- PER:23.4倍
- PBR:3.22倍
- 配当利回り:0.64%
- 時価総額:166億円
- 業種:小売業
ベガコーポレーションの時価総額は200億円以下のため、小型株に分類されます。
ベガコーポレーションの事業内容
国内家具EC事業(LOWYA[ロウヤ])
(出典:ベガコーポレーション ホームページ)
ベガコーポレーションはBtoC向けに家具の販売を行っています。
特徴として、実店舗での販売を行わず、インターネット通信販売のみで事業を展開しています。
売上高は9割以上が国内家具EC事業(LOWYA事業)が占めています。
越境ECプラットフォーム事業(DOKODEMO事業)
(出典:2021年3月期 第3四半期決算説明会資料)
日本の製品を世界各地に販売することに特化したグローバルECサイトとして、運営しています。
「DOKODEMO」が商品説明の翻訳や国際決済、物流など複雑なオペレーションを一括で担っています。
ベガコーポレーションの企業分析
コロナ渦を背景に売上高を伸ばした企業
売上高(百万円)・売上総利益率のグラフ
(出典:2021年3月期 通期決算説明資料)
2021年3月期はコロナ禍による巣ごもり・テレワークによって、家具の需要が急拡大し、売上高は昨年度比42.3%の成長することができました。
後述する2022年3月期もコロナ禍の状況ではありますが、昨年度のような特需は期待できないため、ベガコーポレーションにとっては、今年度は正念場の1年と言えそうです。
2022年3月期は増収減益の予想
(出典:かぶたん 金額:百万円 前年同期比:%)
2021年5月14日に2022年3月期の通期予想を発表。
コロナウイルスを加味しているとは言え、小幅な増収・大幅な減益という、厳しい予想となっています。
詳しくは後述しますが、ベガコーポレーションは投資先行のフェーズであるため、大幅な減益は先行投資も含まれています。
そのため、今回の通期予想は、全てが悲観というわけではありません。
集客強化に力を入れていく
(出典:2022年3月期 業績予想・LOWYA事業 中期事業方針)
ベガコーポレーションはアクセス数・会員数の増加を目的に集客の強化を行っています。
2022年3月期は集客強化・採用費などで最大5億円の投資を行う計画です。
中期GMV(流通取引総額)の目標値を公開
(出典:2022年3月期 業績予想・LOWYA事業 中期事業方針)
ベガコーポレーションは中期事業目標を発表。
目標数値はGMV(流通取引総額)の指標で示されています。
2021年のGMVは190億円でしたので、2026年500~600億円という目標は5年間で約3倍成長をしていく計算になります。
家具・インテリアEC市場は引き続き伸びていく市場ですが、果たしてベガコーポレーションはどこまでシェアを取れるか、今後の展開に注目していきたいですね。
株価推移
🔽 週足チャート
2021年5月20日現在の株価は1,565円です。
株価は、2020年8月5日につけた株価4,265円から半分以下まで落ちてきています。
株価下落の原因はなに?
主な原因はコロナ渦の特需が一巡したことにより、成長率が鈍化したことです。
ベガコーポレーションは月次報告を発表していますが、成長率の鈍化が見て取れます。
2021年4月の売上は昨年4月の反動が大きく、主力事業が約20%の減収です。
(出典:2021年4月の月次業績に関するお知らせ)
今後の株価予想は?
成長率が鈍化している等を勘案すると、大きな株価上昇は厳しいと思います。
引き続き巣ごもり需要&EC市場の伸びしろはありますが、現在のベガコーポレーションには爆発的な売上アップが想像できないです。
しかし、2022年3月期は集客強化・採用費などで最大5億円の投資を行う計画ですので、この投資が起爆剤になって、風向きが変われば、面白くなりそうですが、果てして…⁉
通期業績
(出典:かぶたん 金額:百万円 前年同期比:%)
2021年5月14日に2022年3月期の通期予想を発表。
コロナウイルスを加味しているとは言え、小幅な増収・大幅な減益という、厳しい予想となっています。
配当金の推移
年間配当金の推移
- 2021年3月:10円
- 2022年3月:10円予想
2021年3月期に初めて配当が実施されました。
2022年3月期も昨年に引き続き10円の配当予想です。
株主優待
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 | |||
3月末 | 100株以上 | ①LOWYA旗艦店20%割引クーポン | |||
②寄付1,000円分 (鎮守の森のプロジェクト) |
株主優待は100株以上の保有で、①又は②のいずれかを選択することができます。
ユウイチ
財務状況
(出典:かぶたん)
自己資本率40%以上あれば、倒産しにくいといわれていますが、ベガコーポレーションは自己資本率62.5%なので、財務状況は問題ありません。
ユウイチ
まとめ
ベガコーポレーションは様子見推奨!
2022年3月期の通期予想は小幅な増収・大幅な減益です。
マザーズの小型株としては、正直物足りない数値になります。
2022年3月期はベガコーポレーションにとって、正念場の1年と言えそうです。
ベガコーポレーションは月次報告を発表しているので、成長率の向上を確認してから、株を購入しても遅くないかもしれません。
ユウイチ
※ 投資の判断は自己責任になります。
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